女子ゴルフの「最終プロテスト」最終日(31日、岐阜・ベルフラワーCC=パー72)、堀琴音(18)が72のラウンドで4アンダーの3位で合格。ツアー2勝の姉・奈津佳(22=サマンサタバサ)に続き、プロの第一歩を刻んだ。7アンダーでトップ合格の山田成美(24=東広野GC)には後半戦のツアー出場権が与えられる。

「つらかった。20位タイまでは狭いなと思って苦しかった」。2日間、ひょうひょうとプレーしてきた堀が、最後は珍しく弱音を漏らした。

 異変は朝からだった。暑さ対策の氷のうとプレー中に着用を求められている名札を忘れて会場入り。ホテルに取りに戻った母・喜久恵さんを「普段は自分のことは自分でやるし、忘れ物なんてしない。お姉ちゃんの方がドタバタしてるんですけどね」と驚かせた。

 それでも、5番までに3バーディーと好スタート。目標のトップ合格も見えてきたが、続く6番をボギーとし「流れを悪くしてしまった」。その後はバーディーを奪えず、終盤に連続ボギーでスコアを落とした。

「合格はうれしいけど、トップで行きたかったので気持ちは半分半分」と話した一方、重圧から解放され、ホッとした様子。入会式などが行われる翌日の説明を受けている際にはあくびする大物ぶりも見せた。

「(推薦で出場できる)3試合でシードを取るつもりでやろうと思う」。デビュー戦となる「meijiカップ」(8日から、札幌)からエンジン全開で挑む。