女子ゴルフの「最終プロテスト」初日(29日、岐阜・ベルフラワーCC=パー72)、今季の女子アマチュア旋風の主役の一人、堀琴音(18)が68をマークし、4アンダーの3位につけた。首位は堀と同い年の新海美優(18)で6アンダー。

 今季の堀はツアー6試合に出場し、3試合でトップ10入り。うち2試合は最終日最終組でプレーした。さらに今月初めのステップアップ(下部)ツアー「ABCレディース」ではプロを抑えて優勝。これらの経験を生かし「思ったよりは緊張しなかった。トーナメントの時と同じようにプレーできました」。

 母・貴久恵さんも異変は感じておらず「今思えば(最終日を首位で迎えた)『サイバーエージェントレディス』のときはちょっと違ったけど、今回はいつも通り。食事もちゃんととっているし、いつもと違う感じはしません」。人生で一番緊張するといわれるプロテストでも、マイペースで力を発揮した。

 目標は今季後半戦の出場権が与えられるトップ合格。首位のスコアに「出ても5アンダーだと思っていた」と驚きつつも「コースとの相性や運もあるので、トップ合格が難しいことは分かっています」と冷静だった。

 近隣の多治見市では25日に最高気温39・3度を記録。この日も34・4度まで上昇したが、氷のうを持ち歩いて対策は万全だ。ラウンド中の栄養補給以外では口にしない苦手なバナナは暑さでドロドロだったはずだが「ちゃんと食べましたよ」と笑顔で明かした。

 姉の奈津佳(22=サマンサタバサ)はツアー2勝。もはや間近に迫った感のある美人姉妹プロ誕生ではなく、早くも史上初の姉妹ツアー優勝の期待がかかる。