タイガー・ウッズ(45)やダスティン・ジョンソン(36=いずれも米国)にローリー・マキロイ(31=英国)といった豪華メンバーが用具契約するテーラーメイドゴルフは、ドライバーやフェアウエーウッドの日本での販売シェアは35%を誇る。

 ところがボールではわずか5%にとどまり、タイトリスト、ブリヂストンスポーツ、住友ゴム工業、キャロウェイ、本間ゴルフの後塵を拝して主要メーカーでは〝最下位〟となってしまっている。

 世界でも、シェアが一桁なのは米欧をはじめとする主なマーケットで日本だけ。これを二桁に上げるべく、マキロイが日本のためにひと肌脱いだ。

 同社は4月9日から、3代目となる「TP5」「TP5x」ボールを発売開始する。だが、シェアが低いことは、そもそもボールを販売していることの認知度が低いからと推測。そこで販売促進用のビデオにマキロイに登場してもらった。

 ここでマキロイは「ティーピーファイブデ、ブットバセ(TP5で、ブッ飛ばせ)」との日本語を披露している。これが日本の企業ならともかく、米国メーカーというのは異例のことだ。

 しかも撮影の際、日本から行くはずだったスタッフが新型コロナウイルスの影響による渡航制限で行くことができず、現場には米国人だけ。日本語を話せるスタッフは誰もいないという状況だったにもかかわらず、マキロイは懸命に撮影に協力した。

 ボールの発売開始はちょうど「マスターズ」開催中のタイミング。ここで契約選手が優勝、となれば宣伝効果は抜群だが…。