【ダイキンオーキッドレディス】渋野日向子 上位戦線浮上のウラに存在する“キーマン”とは

2021年03月06日 05時15分

“遼化”が止まらない!

“遼化”が止まらない――。国内女子ツアー「ダイキンオーキッドレディス」2日目(5日、沖縄・琉球GC=パー72)、20位から出た渋野日向子(22=サントリー)が67をマーク、首位と4打差の通算6アンダー、5位に浮上した。今年から取り入れたウエッジ4本のクラブセッティングなどが奏功した格好だが、その裏には石川遼(29=CASIO)の存在があった。首位には10アンダーで西郷真央(19=大東建託)と森田遥(24=新英HD)が並んだ。

 4つのパー5すべてでバーディーを奪ったラウンドに渋野は「80点」と高い自己評価。攻略のポイントは、2打目をとにかくグリーン近くまで運ぶのではなく、得意な距離を残すマネジメント。46度、51度、54度、57度と4本入れたウエッジを駆使し、3打目でバーディーチャンスをつくった。

 51度、57度は昨年もセッティングに組み込んでいたもの。57度は一昨年まで56度を1度寝かせたものだったが、昨年から58度を1度立てたものにチェンジした。51度も52度を1度立てて使っている。さらに昨年までのPWの代わりが46度。ここに54度を加えたウエッジ4本セッティングは石川のアドバイスによるもので「『100ヤード以内の精度を上げるならウエッジを増やすという選択肢もあるよ』と言っていただきました」と明かした。

 実際、石川も昨年から48度、52度、56度、60度と4本のウエッジを入れ「140ヤード以内をストロングポイントにしなくてはいけない」と狙いを説明していた。

 また、渋野の「昨年、一昨年のデータを見て、パー5のバーディー率が低かった」という発言も、米ツアー参戦時の石川が口にしていたものと似通っている。このオフに「私からお願いして、2~3回一緒に練習しました」と語る頻度以上に強く影響を受けている印象。理想のスイングをイメージするため、練習場でショットの前に見せる動作も石川にそっくりだ。

 表に出ているものがすべてではないだろうが「自分で考える」ために青木翔コーチから卒業したはずが、次は“遼化”へ一直線のようにも見えてくる。何はともあれ、2日間は好調。ケガや不調による苦しい時期も含め、日米両ツアーで数多くの経験を積んできた石川からアドバイスを受けることにマイナスはないだろう。

 決勝ラウンドに向けて渋野は「上位争いを楽しみながら、自分のやるべきことをしっかり、目の前のことに集中してやり切ることが目標です」。石川にも勝るとも劣らない勝負強さで逆転Vを狙う。 

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