「日本女子アマ選手権」3日目(27日、茨城・大洗GC=パー72)、握力50キロのパワフル美少女、三浦桃香(15=日章学園高1年)が1、2回戦を突破し、ベスト8に進出した。

「学校の先生にもよくギャップがあるって言われます」。あどけない顔立ちからは想像もつかないパワーが武器。身長168センチの恵まれた体格で1Wの飛距離は280ヤードを誇る。今年3月に出場した「宮崎オープン」では同組の男子プロとほぼ変わらない飛距離で周囲を驚かせた。

 しかし、あり余るパワーは故障の原因にもなっている。「急激に体が成長した中学2年生の1年間は、エントリーした試合を欠場してばかりだった」(母・恭子さん)。今春には「トレーニングなどで踏ん張ったときに力がかかるから」(同)と両足の拇指球付近を骨折。ギリギリの25位で今大会の出場権を獲得した「九州女子アマ」(6月)は医師の制止を振り切っての出場だった。

 骨折はほぼ完治したが、今週も初日のラウンド中に鼻血を出し、2日目は朝食のとり過ぎで腹痛を起こすなど波瀾万丈。この日は得意のはずの1Wが不調で2回戦では1度も使わずに勝利した。

「このコースは狭いので私には向いていないと思う。みんなうま過ぎて怖いので、明日はゴルフを楽しむことだけ考えます」。ツアーの出場経験もなく、まだ無名の存在だが、ルックスも飛距離も魅力十分。今大会をきっかけに新たなスターとなる可能性は十分だ。