2019年限りで第一線から退いたツアー通算9勝の諸見里しのぶ(34=ダイキン工業)が、国内女子ツアー2021年初戦「ダイキンオーキッドレディス」(4日開幕、沖縄・琉球GC)で限定復帰。2日の公式会見で意気込みなどを語った。
 
 諸見里は「ツアーから離れていたので緊張感とワクワク感がある。いよいよ始まるなと思って昨日は、なかなか寝付けなくて興奮しているなと感じた」。昨晩は午後11時半ころ床についたが、起床予定の翌午前5時までほとんど寝られなかったという。
 
 調子は上向き。「体調はすごくいい。1月から真剣に練習をはじめ、2月になって技術的な練習もやっていい状態。試合で風が吹いたりと難しい状況になったときにどこまで対応できるかというのはあるが、一昨年の開幕前よりもいい感触はある。予選通過を目指して頑張りたい」
 
 第一線から離れたことで自分のゴルフ対する見方も変わった。「今までは自分自身に固執し過ぎていた」と振り返る。ほかの選手のプレーを参考にすることなかったというが、昨年はコースセッティングや解説などの仕事をして、これまでと異なる体験をすることで視野が広がった。
 
 その結果、自身のゴルフにもほかの選手の長所を参考するようになり「ドライバーでは原(英莉花)さんや笹生(優花)さんの力強いスイングをイメージしたり、小技は古江(彩佳)さんスイングテンポで打ってみたりしている」と語った。
 
 今後のレギュラーツアー本格復帰は「(長年抱える)肋骨の痛みがある状態なので、1年通して戦うのは難しい」と否定的だが、限定復帰となる今大会で〝ニュー諸見里〟はどんなプレーを披露してくれるのか楽しみだ。