24日に開幕予定だった「日本女子アマ選手権」(茨城・大洗GC)は悪天候のため順延となり、初日は25日、決勝は29日に変更となった。4月のツアー最年少Vで注目が集まる勝みなみ(15=鹿児島高1年)は晴れ間の見えた午後になって「パッティングだけでも練習できれば…」と姿を見せたが、コースは練習場を含めて全面クローズ。「残念です」と10分ほどで会場を後にした。

 そんな勝には史上初の快挙がかかっている。過去にアマチュアでツアー優勝を果たした日本人選手は男女合わせて5人。そのうち1973年清元澄子、80年倉本昌弘、2003年宮里藍は同じ年に「日本アマ」あるいは「日本女子アマ」も制している。

 ただし、ツアーVを先に達成したケースはなく、年をまたいでも、後にアマ日本一の称号を手にした選手はいない。07年の石川遼は勝と同様に高校入学直後にツアーを制したが、1か月後の「日本アマ」では予選落ち。前年11月にツアーVを果たしていた12年の松山英樹もベスト16止まりだった。

 6人目の勝がこのジンクスを打ち破るのか? 日程はずれ込んだが、目の離せない5日間となることに変わりはない。