今季から米ツアーに参戦中の松山英樹(22=LEXUS)が22日開幕の「クラウンプラザ招待」(米テキサス州)に出場する。先週は欠場したため2週間ぶりのツアー復帰。左手首痛、腰痛と相次ぐケガについて多くを語らないなか、“怪物”は大丈夫なのか?

 昨年10月の新シーズン開幕から今年3月までに、松山は途中棄権2試合、直前での出場回避1試合とケガに泣かされ続けている。1か月の休養明けで臨んだ「マスターズ」でも左手首の違和感は残ったままで、ここから2試合連続予選落ち。1週間のオープンウイークを挟んでのここ2試合は38位、23位とまずまずの結果を残したものの、腰痛という不安要素を露呈した。

 松山の現状について恩師の東北福祉大ゴルフ部・阿部靖彦監督(52)を直撃。阿部監督は「つい先日も本人と電話で話したけど『大騒ぎするようなことはない。元気にやっています』と言っていましたよ」。左手首のテーピングはあくまで予防であり、現時点で大きな痛みはないという。先週の欠場で腰の状態を心配する声も上がったが「2試合出て1つ休むというのは予定通り。当初から出ないと聞いていたし、コンディションが悪いから休んだわけじゃない」。プロ転向1年目の昨季、松山は国内賞金王、米ツアーの出場権獲得を同時に達成。ハードスケジュールをこなしたことで、コンディションを崩したものの「今はすべての面で良くなってきている」という。

 今後は6月の「全米オープン」、7月の「全英オープン」とメジャーに照準を合わせて調整していく予定。いずれもトップ10入りを果たした昨季のような活躍を見せるためにも、万全の状態で臨みたいところだ。