“女子ゴルフ界のマー君”成田にハム・斎藤効果

2014年05月12日 16時00分

優勝した成田美寿々(円内はヤンキース田中)

 国内女子メジャー初戦「ワールドレディスサロンパスカップ」最終日(11日、茨城GC西C=パー72)、成田美寿々(21=オンワードHD)が67をマークし、9アンダーでツアー通算3勝目を挙げた。今オフはかつての“早大三羽ガラス”とともにハードトレーニングを敢行。「女子ゴルフ界のマー君」と佑ちゃんという意外な組み合わせがメジャー初Vを引き寄せた――。

 

 50センチのウイニングパットの直前、成田はペンギンのように両手をバタつかせた。「手が震えてどうやって動かそうかと思って…。結局、グッと握ってバッと打ちました」。国内メジャーを含むシーズン3勝と海外メジャー出場という目標をクリアするため、照準を合わせてきた大会で狙い通りの優勝を果たした。

 

 今年1月は「これで結果が出なかったらやってられない」というほどのハードなトレーニングで肉体強化を図ってきた。それもそのはず。共通のトレーナーがいる関係で、ともにトレーニングを行ったのは“早大三羽ガラス”と呼ばれたプロ野球投手の斎藤佑樹(25=日本ハム)、大石達也(25=西武)、福井優也(26=広島)という面々だった。

 

“女子ゴルフ界のマー君”と呼ばれる成田と、そのマー君のかつてのライバル斎藤という仕組まれたような組み合わせだが、トレーニングはもちろん大真面目。「筋トレのウエートとかは違うけど、メニューは全く同じものをこなしました」(成田)。プロ野球選手と同じ練習で体が悲鳴を上げたのか、太ももが肉離れ寸前となり、4日ほど別メニューを強いられたという。

 

 斎藤らとは「頻繁に連絡を取っているわけではないけど、やっぱり成績とかは気になりますね」。3人はケガなどでいずれもふるわず今季0勝。成田の勝利は逆に三羽ガラスに刺激を与えたことだろう。

 

 年頃の女性としては“マー君似”は決してうれしくないキャッチフレーズのはずだが「田中投手が前日に5勝目を挙げたので『これでもらった。私も勝てる』なんて言っていました」(父・俊弘さん)。意外にもそんなキャラクターを楽しんでいる。

 

 プロ転向前から口にしてきた夢は五輪の金メダル。「今年から賞金女王争いをしていかないとリオに出ることもできない」。この優勝をきっかけに女子ゴルフ界のマー君も世界への挑戦をスタートさせる。