国内女子ゴルフの公式戦「ワールドレディスサロンパスカップ」(10日、茨城GC西C=6630ヤード、パー72)3日目は、第2ラウンドの残りと第3ラウンドを行い、成田美寿々(21=オンワードホールディングス)が7バーディー、1ボギーの66の好スコアで通算4アンダーの単独2位に躍り出た。

「勝みなみちゃんにできて自分にはできないのかって、自分に活を入れました」。前日、大会レコードタイの65をマークしたスーパーアマチュアに負けじと、成田が記録にあと1打まで迫る好プレーを見せた。

 早朝に第2ラウンドの残り5ホールをプレーし、2オーバーの23位で第3ラウンドを迎えた成田。気持ちを入れ替えて臨んだ出だし2番パー4でチップインバーディーを奪う幸先のいいスタート。その後は好調のパットを武器にスコアを伸ばした。

 シーズン序盤はパッティングが絶不調。奇しくも勝が優勝した3週前の「KKT杯バンテリンレディス」からツアーでも使用者が増えつつある太グリップのパターに換えて、フィーリングを取り戻した。

 それまでの5試合では1ラウンドで1回以上のペースでしていた3パットが1試合で1回程度に減少。「2・5メートルぐらいなら入れられると思うと、ショットもアプローチも楽になった」とすべてがプラスに働いた。

 ラウンド中は2つのサングラスを付け替えながらプレーする。「メガネをかけると、なぜかショットの距離感が合わないんです」。裸眼で0・3、コンタクト使用で0・5の視力だが、度入りのサングラスはグリーン上だけだという。

「今年の目標はメジャーを含む年間3勝。最初のメジャーに照準を合わせてきました」。昨年、一昨年と1勝ずつを挙げてきた若手有望株は今大会で一気に飛躍を狙う。