【サウスカロライナ州ヒルトンヘッドアイランド20日(日本時間21日)発】ゴルフ米男子ツアー「RBCヘリテージ」(ハーバータウン・リンクス=パー71)最終日、22位から出た石川遼(22=CASIO)は4バーディー、2ボギーの69で回り、通算3アンダー。初日の124位から106人抜きを果たし、18位と大健闘した。この日、64の好スコアをマークして通算11アンダーとしたマット・クーチャー(35=米国)がツアー7勝目を飾った。

 驚異の追い上げを見せた石川だったが、ホールアウト後は浮かない表情だった。「内容は良かったが、17、18番のどっちかで(バーディーパットが)入っていたら…。もったいない。まだまだですね」。4つのバーディーを奪ったことよりも、難易度で2、3番目の18、17番で伸ばせなかったことを悔やんだ。それでも2日目からの3日間をすべて60台でまとめたのは石川を含め、たったの3人。タラレバは禁物だが、初日の大叩き(77)がなければ優勝争いができた内容だった。

 これで年間総合順位を決める「フェデックスランキング」も30位から26位に上昇。今週から2週間米ツアーを離れ、帰国して「つるやオープン」(兵庫)、「中日クラウンズ」(愛知)と国内ツアーに参戦する。

「ミドルパットのラインが読めてきたし、日本でもいいプレーができる」。ひと回り成長した姿を日本のファンに見せるつもりだ。