<マスターズ初日:ジョージア州オーガスタ10日(日本時間11日)>昨年、オーストラリア人として初めてグリーンジャケットを着たアダム・スコット(33)が5バーディー、1ダブルボギーの69のラウンドで、3アンダーの2位と連覇に向けて好スタートを切った。

 1番から幸先よくバーディーを奪ったスコットは「昨年のVで重圧から解放されたのは間違いない。例年、出だしの6~7ホールは足が震えていたが、今日はスタートからプレーを楽しめた」。ティーショットからパッティングまで「いい一日だった」と振り返った。

 唯一のミスはクリークにつかまった12番パー3のティーショット。「ピンは右の奥だったので手前のクリークは意識していなかった。ちょっと集中力を欠いたことで、その代償を求められた」。このダブルボギーが唯一スコアを落としたホールだった。

 過去に連覇を成し遂げたのはJ・ニクラウス、N・ファルド、T・ウッズといずれも一時代を築いた大物ばかり。「そこに加わるなんて考えたこともない。今はただプレーするだけ。今日のようなラウンドをあと3日続ければ、昨年のようにチャンスが訪れるかもしれない」と控えめに話した。

 今大会3位以内(タイの場合は2人まで)なら初の世界ランク1位に立つ。連覇とともに世界の頂点を目指す。