左手故障でマスターズに挑む松山に青木が緊急提言

2014年04月08日 16時00分

【ジョージア州オーガスタ7日(日本時間8日)発】握力を鍛えろ! ゴルフの祭典「マスターズ」(10日~、オーガスタナショナルGC=パー72)を前に左手親指付け根、左手首の状態が心配される怪物・松山英樹(22=LEXUS)に青木功(71)が緊急提言だ。左手親指脱臼の経験を持つ青木は、握力強化によりケガを克服したことを告白。その方法は格闘家ばりの“指立て伏せ”だった。

 

 昨季終盤から抱えている左手の故障は、松山に大きなダメージを与えている。

 

 シーズン終盤の「カシオワールドオープン」(12月)では左手親指付け根の関節炎を押して出場し、優勝。史上初めてルーキーでの賞金王を確定させたが、続く最終戦「日本シリーズ」はケガが癒えず無念の欠場となった。

 

 さらに2014年の初戦に予定していた米ツアー「ソニーオープン」(1月)も違和感が取れず欠場。3月の「ホンダクラシック」では左手首痛により、2日目のスタート前に棄権を決断した。

 

 大学の卒業式に出席するなど、4週間のオフを取って臨む今回の「マスターズ」だが、6日の練習では左親指の付け根から手首にかけてテーピングを施し、ショットの後には時折、手を振るなど違和感が残っているのは明らかだった。

 

 アスリートにケガは付き物とはいえ、先輩プロも故障続きの松山を心配している。丸山茂樹(44=セガサミーHD)は「(腰痛でマスターズを欠場する)タイガー・ウッズ(38=米国)を見ていると、自分も同じぐらいの年齢からだったなと思うけど、英樹は早過ぎるよね」。米ツアーを戦った先輩としてアドバイスを送る間柄、さらに自身も同じ左手親指の痛みに長年苦しんでいるだけに人ごととは思えない様子だ。

 

 そんななか、青木は自身の体験を交え、具体的なアドバイスを送った。「オレも左手の親指を脱臼したことがあるんだ。たまたまポンってはまったから数週間で復帰できたけど、医師から『いいよ』と言われるまで怖くてクラブを握れなかった」

 

 その後は徹底して握力の強化に励んだという。「怖いからとにかく鍛えた。方法? オレは器具とかは使わないから指立て伏せだよ」。ボクシング、空手といった格闘技や指の力が不可欠なフリークライミングの選手には一般的な指を立てての腕立て伏せが、青木流の故障克服法だった。

 

 今季は世界ランク4位のジェイソン・デイ(26=オーストラリア)も左手親指の痛みで数試合を欠場。「パワーゴルフの時代になって、みんな体は鍛えているけど、握力を見逃しているんじゃないか。パワーに応じた握力がないとケガをする」(青木)。怪物と呼ばれるパワーを持つ松山も握力強化は不可欠というわけだ。

 

 今後、松山が長くツアーの一線級として活躍を続けるためには、左手のケガの克服は大きな課題。日本人初の米ツアー優勝を果たした“世界のアオキ”のアドバイスは大きな意味を持つはずだ。

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