【ジョージア州オーガスタ6日(日本時間7日)発】今季のメジャー初戦「マスターズ」(10日~、オーガスタナショナルGC=パー72)を前に、松山英樹(22=LEXUS)が30分ほどの練習後に1番から練習ラウンドを行った。前が詰まっていたこともあり、11~17番はプレーせず、11ホールで練習ラウンドを終了した。

 3月9日の「キャデラック選手権」を最後にツアー転戦を切り上げて帰国。27日に離日してロサンゼルス近郊で練習を積んできた。左手首のテーピングが痛々しかったが「いつもしているんで」とケガの状態についてはノーコメント。「楽しみ?」という問いかけに「別に。そうでもないです」と返すなど、言葉少なにコースを後にした。

 松山の注目度は現地でも上昇している。地元紙「オーガスタ・クロニクル」は例年通り、出場全選手のプロフィルを掲載。アジアの選手を取り上げたページでは、人数で勝る韓国勢以上に、日本人で唯一の出場となる松山に注目し「プロ転向を遅らせたのは正解だった」と特集。昨年まで5年連続出場の石川遼(22=CASIO)との比較が中心で、16歳でプロ転向した石川の成功を見て「早くプロになりたいと思ったが、大学進学を選んだ。後悔はしなかったし、大学でのプレーを楽しんだ」とのコメントも紹介している。

 また、アマ時代の「マスターズ」での実績、背中や手首のケガ、さらに先月、グリーンを傷つけ、そのまま立ち去ったことでイアン・ポールター(38=英国)にツイッターで批判された一件まで、細かく触れられている。怪物にとって、プロ転向後初の大舞台は今まで以上にパトロンの視線を集めそうだ。