男子ゴルフの松山英樹(28=LEXUS)が26日、用具契約を結ぶ住友ゴム工業のオンラインイベントに出席し、新型コロナウイルス禍で異例のシーズンとなった2020年を振り返った。

 松山は「短かった気がする。3月からコロナウイルスの影響で試合がなくなって、始まってからは試合会場とホテルの往復と家に帰ることしかできなかったので、あっという間に12月になった」。自粛期間中は「五輪強化指定選手ということで、いろいろ練習する場所は確保できてトレーニングはできていた」と語った。

 3月の米ツアー「プレーヤーズ選手権」は初日に63をマークしたが、大会は中止に。松山は「初日のアテストのときは(2日目から)無観客と聞いていたが、夜の12時前くらいにやらないことになった。そのときは仕方ないと思ったし、そのときは4月にオーガスタ(マスターズ)はやる予定だったので、そこに集中しようと思っていた」と当時の心境を説明した。

 また、契約外メーカーの1Wを主に使用していた中、8月の「BMW選手権」からスリクソンの1W(ZX5)にチェンジして話題になったことにも「変えたのは自分のティーショットが悪くて、悪いから変えちゃえという選択だった」と言及。投入初戦から383ヤードを飛ばしたホールもあり、優勝争いに加わり最終的に3位となって愛用を続けている。

 その後は7年連続のツアー選手権(9月)、全米オープン(同)に出場し、マスターズ(11月)直前のヒューストンオープンで2位に入ったが、2017年8月の「ブリヂストン招待」を最後に米ツアー優勝から遠ざかっている。それだけに「来年は勝ちたいと思う。(米ツアー)5勝しているので早く6にしたい」と力を込めた。