【テキサス州ヒューストン11日(日本時間12日)発】ゴルフのメジャー「全米女子オープン」(チャンピオンズGCサイプレスクリークコース、ジャックラビットコース=ともにパー71)2日目、2打差の5位からスタートした笹生優花(19=ICTSI)は1バーディー、1ボギーの71で、通算2アンダーの6位と好位置をキープした。

 日本ツアーで2連勝を飾ったスーパールーキーがプロとしては初の海外メジャーでも衝撃のプレーを続けている。

 大きな武器のひとつである飛距離は世界最高峰の舞台でも22位(262・3ヤード)とトップレベル。笹生が参考にする男子の元世界ランク1位ローリー・マキロイ(31=英国)を思わせる豪快なスイングでジャックラビットコースを回ったこの日もチャンスを量産した。

 ただ、初日と違ったのはそのチャンスを生かせなかったこと。2日間とも29パットと数字上は変わらないが「今日は思ったようにパットが入ってくれませんでした」。バーディーは前半の18番パー4で2メートルを沈めた1つだけだった。

 パッティングに苦しめられたラウンドだったが、最終9番パー5では2・5メートルのパーパットを沈めてフィニッシュ。「スコアを落としたくないと思っていたので(2日目は)イーブンで終われて良かったと思います」。日本でも常に目標に掲げる予選通過を果たし、ホッとした表情を浮かべた。

 アマチュアとして出場した昨年は予選落ちだったが、プロとして日本で1年間戦って臨んだ今年は優勝争いが十分狙える位置で決勝ラウンド進出。「メジャーに出られるだけでうれしいので、ここにいる幸せをもっと感じたいと思います」。残り2日、さらに世界を驚かせるプレーを見せる。