国内女子ツアーの年内最終戦「JLPGAツアー選手権リコーカップ」2日目(27日、宮崎・宮崎CC=パー72)、渋野日向子(22=サントリー)は5バーディー、2ボギーの69で回り、7アンダーの2位と好位置をキープした。首位は原英莉花(21=日本通運)で9アンダー。

 3アンダーを4日間続けることを目標に掲げていた渋野は「それを達成できたのは良かったなと。満足度は70%に行かないぐらいです」。

 歯切れの悪さの原因は14、18番と終盤で出た2つのボギー。13番パー5で2オンを果たしたものの、3パットでバーディーを奪えず「気持ちのコントロールはしたんですけど、1個外れてしまうと…。前半のパットより焦りがあったかもしれません」とリズムを乱した。

 一方、同じ組の原は渋野の復調ぶりを感じ取っていた。3週前の「TOTOジャパンクラシック」(初日)、2週前の「伊藤園レディス」(2日目)でも同組になっており「ちょっと不安そうに見えた時もあったけど、今日はそれがなくて、怖いなと思いました。強さを感じましたね」。戻ってきた強い渋野はライバルたちにプレッシャーを与える存在だ。

 残り2日に向け渋野は「一日に3つ伸ばすということに集中して、このような終わり方にはならないようにしたいです」。優勝という目に見える形でも復調を証明する。