国内女子ツアー「エリエールレディス」2日目(20日、愛媛・エリエールGC松山=パー71)、4位から出た渋野日向子(22=サントリー)は73で回り、1アンダーの20位で2戦連続の予選通過を果たした。首位は笹生優花(19=ICTSI)と西村優菜(20)で7アンダー。

 終盤の17番パー5、渋野の2打目は手前のエッジまで200ヤード。「3Wで普通に打てば届く距離」と迷わず2オンを狙ったが、ダフリ気味のショットでボールは手前の池に消えた…はずだった。

「水しぶきも上がって、あ~終わったと思ったら、エッジにボールが上がっていくのが見えたんです」。水かさが少なく、地面に跳ね返ったとみられるボールは池を脱出。ラッキーな一打に「日頃の行いって言っていいのかどうなのか(笑い)」。池ポチャなら予選通過も危うくなるところだったが、このホールをバーディーとしたことで、状況は一変した。

 右足裏に痛みを抱えながらのプレーが続いているが「最近の感じからすると今日は足の調子が良くて、その分、動き回ってショットがブレたのかな?」。精度はともかく、練習ラウンドや初日に比べ、飛距離が出ていたのは明らかだった。

 首位と6打差で迎える決勝ラウンドに向け、渋野は「昨年のようにビッグスコアが出るような状態ではないと思いますけど、今できる最高のゴルフができれば、ちょっとずつでもトップに近づいていけると思います」。運も味方に前年覇者は巻き返しを誓った。