【フロリダ州ドラル9日(日本時間10日)発】ゴルフ世界選手権シリーズ「キャデラック選手権」(トランプナショナル・ブルーモンスター=パー72)最終日、21位から出た松山英樹(22=LEXUS)は3バーディー、1ボギー、2ダブルボギーの74と伸ばせず、通算6オーバーの34位に終わった。優勝はパトリック・リード(23=米国)が4アンダーで、今季2勝目を挙げた。

 松山は3番で1つ落として迎えた7番パー4では2打目を大きく左へ曲げ、寄せ切れずにダボ。9番パー3ではティーショットを右の池に入れて再びダボという最悪の流れだった。「開き直った」という後半に3つのバーディーを奪ったが「今日は良くなかった。(さまざまな)スイングを試している状況で、昨日までできたことが今日はできなかった」と不本意な内容に笑顔は少なかった。

 2日目の13番でパターを叩きつけてグリーンを傷つけた行為が、イアン・ポールター(38=英国)にツイッターで「バカだ」と批判される騒動に発展。これを知った松山は「自分が悪い」とし、3日目のスタート前にポールターに謝罪。早期解決を図り、事なきを得た。これでフェデックスポイント(P)は480Pに到達。来季シード権獲得圏内の目安とされる450Pをクリアした。

 今大会で一時帰国する松山は、東北福祉大の卒業式に出席する以外は故障を抱える左手首の検査や治療に専念。ぶっつけとなる「マスターズ」(4月10日開幕、米国・ジョージア州)に向けて入念に調整していく。