国内女子ゴルフの「伊藤園レディス」2日目(14日、千葉・グレートアイランドC=パー72)、5位から出た黄金世代の吉本ひかる(21=マイナビ)が66とスコアを伸ばし、古江彩佳(20)とともに10アンダーの首位に立った。

 昨季は開幕から8試合で2度の2位を含む、5度のトップ10入りを果たすなど、何度も初優勝に迫った吉本だが、今季は11試合で予選落ちが6回、最高成績は29位と苦しいシーズンを送っている。

「前半戦は成績を意識し過ぎて、力が入っていたなと思います。最近は何も気にせずに自分のプレーに集中するようにして、先週ぐらいからいいプレーができるようになったなと感じています」。久々の上位でのプレーでも、集中が揺らぐことはなかった。

 さらにこの日は「ミスしてもラッキーな場面もありました」と運も味方した。象徴的だったのが9番パー4。残り169ヤードの2打目はグリーン右の池を囲む枕木に跳ね返ってナイスオン。「池に入ったな、やっちゃったなと思ったんですけど(笑い)」と振り返った。

 最終日に向けては「緊張すると思うし、体も動かなくなると思うけど、自分のできることに集中して、プレーの時は優勝を意識せずにできたらいいなと思います」という。

 昨年8月の「CATレディース」を制した浅井咲希(22=小杉CC)以来となる黄金世代10人目のツアー優勝者は生まれるか?