【ジョージア州オーガスタ12日(日本時間13日)発】史上初の秋開催となった「マスターズ」(オーガスタナショナルGC=パー72)初日は、悪天候で2時間45分の中断があった影響から日没サスペンデッドとなり、出場選手の半数近い44人が競技を終えることができなかった。

 9月の「全米オープン」に続くメジャー連勝を狙うブライソン・デシャンボー(27=米国)は5バーディー、1ボギーと1ダブルボギーで70。暫定21位でのスタートとなった。

 インスタートの13番パー5でまさかのトラブル。左ドッグレッグのホールでティーショットを右の林に入れてしまい、2打目はグリーン左の植え込みに突っ込んだ。ボールが見つかるか微妙な状況のため暫定球を打ったものの、これもミスでクリークへ。

 最初のボールが見つけられなければクリークの手前から6打目を打つことになるというピンチ。キャディーが植え込みの中で発見して事なきを得たが、そのまま打つことはできずアンプレヤブルを宣言。だが、次の4打目でもグリーンに乗せられず、5オン2パットでダブルボギーとしてしまった。

 圧倒的な飛距離で「全米オープン」を制し、今大会では長さ48インチのドライバーを使うかが注目されたが「まだ100%の準備ができていない」と、この日は45インチを使用。それでも5番パー4では、越えるのに315ヤードのキャリーが必要な左サイドのバンカーを軽々と越える347ヤードのビッグドライブを披露。初日の平均飛距離は334ヤードで全体3位。ホールアウトした選手ではトップとなった。

 13番について聞かれると「欲張った。(2打目は)レイアップするべきだったと思う」と言いつつ「リスクを取るのが好きなんだ」とも。2日目以降、リスクを恐れず48インチのドライバーを投入するのかが気になるところだ。