【ジョージア州オーガスタ12日(日本時間13日)発】史上初の秋開催となった「マスターズ」(オーガスタナショナルGC=パー72)が開幕。連覇を狙うタイガー・ウッズ(44=米国)は4バーディー、ノーボギーの68で回り、ホールアウト時点で首位と3打差の好発進をした。大会は悪天候で約3時間の中断があったため、進行が遅れている。

 初日は10番からのスタート。13番パー5でセカンドカットからの2打目は水気を含んだ芝にヘッドが抜け切れず、打った直後は悔しげな表情を見せる。

 それでもボールはクリークにつかまることもなく2オンに成功。バーディーを先行させた。

 15番パー5は2打目がグリーンオーバー。アプローチも3メートルといまひとつ寄せ切れなかったが、これを決めてバーディー。16番パー3は、グリーン面の右からの傾斜をうまく使って60センチにつけて連続バーディとする。

 アウトに折り返して1番で6メートルのバーディーパットを決めると右手でガッツポーズ。早くも〝タイガー・チャージ〟が始まったかのような雰囲気を漂わせる。

 この後はすべてパーだったが、ウッズの第1ラウンド(R)68は、2010年(4位)と並ぶ第1Rでの自己ベストタイ。23回目の出場で2度目の60台のスコアとなった。

 勝てば「マスターズ」で通算6勝目となり、ジャック・ニクラウス(80=米国)と大会最多勝に並ぶ。さらに01、02年に続く2度目の連覇となれば史上初の快挙となる。

 新型コロナウイルスによる中断からの再開後は9月の「全米オープン」で予選落ちするなど低調な成績が続いたが、この日のプレーは連覇の期待を十分に膨らませた。