【ジョージア州オーガスタ10日(日本時間11日)発】男子ゴルフのメジャー大会「マスターズ」(12日開幕、オーガスタナショナルGC)を前に、前週の米ツアーで2位に入った松山英樹(28=LEXUS)がメジャー初制覇に向けた手応えを語った。

 前週の「ヒューストン・オープン」で2位に入り、好調を維持したままオーガスタに乗り込んだ松山は、穏やかな表情で取材に応じた。

「(先週は)すごくいい終わり方をしていたけど、先週と今週では求められているゴルフが違うので、しっかり切り替えたい。先週のことは忘れて、いいプレーができるようにしっかり準備したい」

 異例の秋開催となり、祭典の環境は激変。パトロン(ギャラリー)はゼロで、芝の状態も春と秋とでは大きく違う。それでも「芝が違うのは違和感があるけど、ギャラリーがいないのは、もう半年近く(この状況で)プレーしているので、さほど感じないと思う」とあくまで自然体だ。

 2011年に初出場してから今回が9度目の「マスターズ」。当時はまだ学生だったが、予選も通過して日本勢で初めてローアマも獲得した。「だいぶ忘れかけている部分もあるが、すごくいいプレーができた記憶はある。それは今もしっかり残っている。プロとしていいプレーをして優勝できるようにしたい」。悲願のメジャー制覇に向け、静かに闘志を燃やした。