【マスターズ】ウッズ断言「昨年劇的Vの再現できる」飛ばし屋・デシャンボーへの警戒も

2020年11月11日 11時00分

調整順調のウッズは昨年Vの再現に自信(ロイター)

【ジョージア州オーガスタ10日(日本時間11日)発】男子ゴルフのメジャー大会「マスターズ」(12日開幕、オーガスタナショナルGC)を前に、昨年劇的な優勝を飾ったタイガー・ウッズ(44=米国)が会見を行った。新型コロナウイルス禍による延期で異例の秋開催になったが、万全の態勢で迎えられることを強調。一方で、驚異の飛ばし屋、ブライソン・デシャンボー(27=米国)への警戒も示した。

 昨年4月14日、ウイニングパットを沈めて11年ぶりのメジャー制覇、5度目の祭典優勝を成し遂げた男がオーガスタに戻って来た。新型コロナウイルス禍で通常の春開催は見送られ、今年は異例の11月開催。ディフェンディングチャンピオンの期間は史上最長の19か月となったが、ウッズは冷静に現状を見渡した。

「私はこれほど長く(優勝者に贈られる)グリーンジャケットを保持したかったわけではない。これは我々全員が直面している前例のない状況だった。こんなに持ち続けることは私が望んだ方法ではない。本当なら4月に(連覇を果たして)実現したかったが、それはかなわなかった」

 日本で開催された昨年10月の「ZOZOチャンピオンシップ」で米ツアー通算82勝目を挙げ、歴代最多優勝回数を誇るサム・スニードの記録に並んだ。だが、年が明けるとコロナ禍によって大会が次々と中止になり、ツアー再開は6月まで待たされた。さすがのウッズも初めての経験に戸惑い、コロナへの恐怖もあって試合出場も躊躇した。

 復帰後は6試合に出場したものの、最高順位は「全米プロ」の37位。昨年のパフォーマンスを取り戻せるかが大きなポイントだが、ウッズは「試合に出場することだけではなく、今回に向けて準備を進めてきた」と強気の姿勢を崩さない。

 そんな中で、気になる存在もいる。コロナ禍の中断期間中に肉体改造に成功し、ドライバーの飛距離が400ヤードにも達したデシャンボーだ。9月の「全米オープン」を制したのを目の当たりにし「彼がジムでやってきたことは信じられないものだ。そして一つのクラブを最適化し、ボールを打つ能力そのものを変えた。短いスパンでこれだけの変化を見せたことは驚くべきものだ」と改めて警戒を示した。

 それでも自身のやるべきことには集中している。「秋開催のマスターズは誰も経験がない。ショットもいつも以上に難しくなる。雨予報もある。挑戦的なことは多いが、昨年の再現はできる」。パトロン(ギャラリー)のいない静かなオーガスタで再びガッツポーズを見せる態勢は整った。