【マスターズ】芹沢信雄がV候補を分析 松山はオーガスタを攻略する力を持つ唯一の日本人

2020年11月10日 11時30分

松山はどんなパッティングを見せるのか(ロイター=USA TODAY)

 異例中の異例、11月開催のゴルフの祭典「マスターズ」(ジョージア州・オーガスタナショナルGC)が12日に開幕する。連覇がかかるタイガー・ウッズ(44=米国)、9月の「全米オープン」を制したブライソン・デシャンボー(27=同)、そして、直前の試合で2位と調子を上げてきた松山英樹(28=LEXUS)…。いつもと違う祭典がどんな戦いとなるのか? 長年、現地でテレビ中継に携わってきた芹沢信雄(61=TSIグルーヴアンドスポーツ)が占った。

「アイアンで高い球を打って、点で狙って止められること」。芹沢がオーガスタ攻略に必要という点を持っている、現状では唯一と言ってもいい日本人が松山だ。

「ボールを止めるには短い番手で打てる飛距離も必要ですが、松山はその点も十分。本人も一番チャンスがあるメジャーだと思っているんじゃないでしょうか」

 メジャーの中では唯一、毎年同じ会場で行われており、松山は2015年5位、16年7位と優勝争いを経験している。

「あとはパットが入れば、というシーンを見てきましたが、最近の松山のパッティングはリラックスした状態で打てていて、すごくいい状態だと思います」

 以前の松山は背中やヒザをガッチリと固めたパッティングスタイルだった。「それが松山の持ち味だと思って見ていましたが、今は背中に丸みがあって、ヒザにも余裕があるスタイルです。私は今のほうがいいと思うし、本人もそう思っているから変えたんでしょう」

 直前の「ヒューストン・オープン」では最終日にコースレコードタイの63をマークして2位と好調。最後のピースであるパッティングが決まれば、メジャー初優勝も見えてくるはずだ。

 一方、日本の2年連続賞金王、今平周吾(28)については「アイアンで1番手分、距離が足りないと思います。来年の出場資格(12位以内)を目指すというのが現実的ではないでしょうか」。

 過去に芹沢の教え子の元賞金王・藤田寛之(51=葛城GC)が2度出場。「『距離的に無理です』と言っていました。今平は日本で一番のアイアンショットを打っていると思いますが、一番手違うとボールを止めきれない場面が出てくるでしょうね」。風にもよるが、必要な飛距離の目安は16番パー3(170ヤード)で「ピンが手前なら8I、センターでも7Iで打てること」だという。