国内女子ゴルフの「樋口久子・三菱電機レディス」(30日、埼玉・武蔵丘GC)を前に、渋野日向子(21=サントリー)が29日、18ホールの練習ラウンドを行った。

 4か月ぶりの国内女子ツアー出場。「国内の試合は米国より若干、緊張感があります。まだ予選通過できていないので、しっかり予選を通過したいです」。予選落ちを喫した開幕戦以来の今季2試合目となるだけに、口にした目標は控えめだった。

 今夏は英国、米国と約2か月にわたって転戦し、帰国後の2週間の自主隔離期間が終わったばかり。「ゆっくりする時間もあって、有意義な2週間でした。韓国ドラマを見て、心が癒やされました」。愛犬との時間や料理などでリフレッシュしたという。

 また、米国での4試合を振り返り「私が米国で戦うことでいろんな人を巻き込んでしまうので、かなりの覚悟で頑張らないといけないと思いましたし、それと同時にこれまで以上に米国で戦いたいなという思いが強くなりました」。一緒に転戦したキャディー、コーチ、マネジャーらへの感謝が言葉の端々に表れた。

 米国のコースではさまざまな経験を積んできたが、今大会では「日本ならではの攻めプレーを忘れないように、マネジメントも考えつつ、今まで通りの積極的なプレーをしたいと思います」。成績的には目立った活躍がない今季の渋野だが、久々の日本で初日からバーディーラッシュを狙う。