【日本OP】元アマ世界一・金谷拓実48位出遅れも…プロデビュー戦Vが絶対欲しい理由

2020年10月16日 05時16分

初日の4番でバンカーに苦戦した金谷(代表撮影)

 いきなり勝たなければならないワケは――。男子ゴルフの国内メジャー「日本オープン」初日(15日、千葉・紫CCすみれC=パー70)、プロデビュー戦の金谷拓実(22=東北福祉大4年)は72のラウンドで2オーバーの48位発進となった。早期の海外進出を目指す若武者にとって、今大会に優勝すれば2026年までのシードが手に入る大きなチャンス。初日はやや出遅れたが、長期シード獲得へ巻き返しは〝至上命令〟だ。


 アマチュア時代と同じ大学のユニホーム姿でプレーする金谷は「まだ大学生なので(プロの)実感はまだないです。いつも通り試合に入れました」との言葉通り、3番パー4でバーディー先行と順調なスタートを切った。しかし、時を同じくして強まった雨にリズムを乱される。4番パー4では2打目がバンカーのフチに刺さり、ダブルボギー。5番パー4はグリーンのスピードをつかみ切れず、3パットのボギー。「雨予報は分かっていたので準備していたが、少しバタついてしまいました」

 なかなか波に乗れない〝デビューラウンド〟となったが、上がりは連続バーディー。18番パー5では残り265ヤードから3Wで2メートルに2オンのスーパーショットで「あのショットが打てれば大丈夫」と手応えを口にした。

 現在、金谷が持つ国内ツアーの出場資格は昨年11月の「三井住友VISA太平洋マスターズ」優勝による2年シードだ。新型コロナウイルス禍で2020、21年が1つのシーズンになったため、22年まで出場権がある。とはいえ「世界ランク1位が目標なので、海外に出ていかないといけないと思っています」と早期の海外挑戦を目指す上では、十分な長期シードを保持しているとは言い難い。

 先輩の松山英樹(28=LEXUS)はプロ1年目で賞金王となり、国内の5年シードを持って渡米。その後の制度変更などで日本ツアーのメンバーから外れ、権利を行使することはなかったが、万が一の際の〝職場〟は確保していた。松山と同じくアマVからプロ転向の石川も、14年までのシードを保持した状態で13年からの米ツアーに参戦している。

 今大会に勝てば22~26年の5年の長期シードを得られる。金谷が目指す欧州ツアーは今年の予選会(QT)中止が決まっており、先行きは不透明だが、5年シードは海外挑戦の大きな後ろ盾となるのは間違いない。

 初日の上がり2ホールで見せたように最後まで諦めないプレーが金谷の真骨頂。昨年のアマVも初日は首位と8打差の51位だった。金谷は「2日目は3アンダー、4アンダーと伸ばしていきたいです」。海外挑戦の足掛かりを築くためにも、6打差を追いかけ逆転Vを目指す。