【全米女子プロ最終日】畑岡奈紗 “NASA”らしい強烈なロケットスタートで3位

2020年10月12日 11時00分

畑岡奈紗(ロイター=USA TODAY)

【ペンシルベニア州ニュータウンスクエア11日(日本時間12日)発】ゴルフの海外メジャー「全米女子プロ選手権」(アロニミンクGC=パー70)最終日、6打差を追って10位から出た畑岡奈紗(21=アビームコンサルティング)は64の猛チャージを見せたが差は詰められず、通算7アンダーの3位に終わった。それでもメジャーでは2年前の今大会の2位に次ぐ好成績で、メジャー初制覇にまた一歩前進した。注目の渋野日向子(21=サントリー)は11オーバーの58位。キム・セヨン(27=韓国)が14アンダーで優勝し、メジャー初制覇を遂げた。

“NASA”らしい強烈なロケットスタートだった。1番パー4の2打目は残り188ヤード。フェアウエーから5Iで放った一打はピンに向かって転がり、そのままカップに消えた。

「入った瞬間は見えなかったけど、ギャラリーの歓声で分かって、ビックリしました」。無観客開催のため、ギャラリーではなく、ボランティアなどのスタッフと見られるが、いきなりのスーパーショットには確かに驚きの声が上がった。

 畑岡は3番パー4でも2打目を1・5メートルにつけてバーディー。出だしから3ホールで3つ伸ばして首位を猛追した。

 さらに1つバーディーを重ねて迎えた10番パー4ではグリーン右サイドからUTを使ったアプローチを披露。ピン奥の傾斜を利用して戻す芸術的な一打でパーをセーブするなど、厳しいピン位置となった最終日をノーボギーで回った。

 9打差を追いついてプレーオフに持ち込んだ2年前の最終日と同様、畑岡のスコアは「64」だったが、違ったのは上位が崩れなかったこと。首位スタートの金はこの日のベストスコアとなる「63」をマークし、2位に5打差をつける圧勝でメジャー初制覇。畑岡は7打差をつけられた。

 頂点には届かなかったが「自分が今できることはすべてやり切ったかなと思います」と畑岡は納得の様子。日本の中継局のインタビューを終えると、苦笑いで「私、今『毎日アンダーパーで』って言っちゃったけど、初日はオーバーパーでしたよね」。72で出遅れたことなど忘れさせる会心のラウンドだった。

 メジャー初制覇が近づいている実感は「少しはありますね」。今後の課題については「ティーショットは安定してきたんですけど、さらに飛距離と精度を求めていきたいです。グリーン周りが一番の課題だと思います」と冷静に分析した。

 アジアシリーズが中止となった影響もあり、米女子ツアーは今後8週間で2試合しか開催されないため、今大会後に帰国。日本ツアーにも出場を予定している。

 そして、年末には今年最後のメジャー「全米女子オープン」(12月10日~)、さらに通常であれば、シーズン最終戦の「CMEツアー選手権」(同17日~)が控えている。「このセッティングでノーボギーで回れたことは大きいです。自信になりました」。十分な手応えを胸に、2か月後、改めてメジャー初制覇にチャレンジする。