【全米女子プロ】渋野イケる!! 首位に3打差のイーブンパー暫定13位発進

2020年10月09日 11時30分

渋野日向子(ロイター=USA TODAY)

【ペンシルベニア州ニュータウンスクエア8日(日本時間9日)発】ゴルフの海外メジャー「全米女子プロ選手権」初日(アロニミンクGC=パー70)、渋野日向子(21=サントリー)が70で回り、首位に3打差のイーブンパー、暫定13位と好スタートを切った。畑岡奈紗(21=アビームコンサルティング)は河本結(22=リコー)と並んで2オーバーの暫定40位。暫定首位には3アンダーでブリタニー・リンシコム(35=米国)とケリー・タン(26=マレーシア)が並んだ。日没により3人がホールアウトできなかった。

 大会前「米国に来てから一番難しい」と話していた難コースを渋野がいきなり攻略してみせた。

 2番パー4では段の下から10メートルを沈めてバーディー先行。コース攻略のポイントのひとつだったロングパットを完璧なタッチで決めた。

 5番をボギーとした後の6番パー4では1・5メートルを沈めてバーディー。「これまでの自分のゴルフの集大成をと思っていたので、昨年、よく言われていたバウンスバックができて良かったし、うれしかったです」

 スコアを落とした次のホールで取り返すバウンスバックは渋野の代名詞。8番でもボギーを叩いたが、9番パー5では3打目を奥からバックスピンで戻して50センチにピタリとつけ、再びのバウンスバックで、前半を1アンダーで折り返した。

 順調なプレーを見せていた渋野だったが、後半の12番パー4ではまさかの4パットでダブルボギー。1・5メートルのパーパットがカップに蹴られると、再び1・5メートルが残り、このボギーパットを決められなかった。

 ラウンド後、渋野はこの場面を振り返り、苦笑いで「懐かしいですね」。優勝した昨年の「AIG全英女子オープン」最終日にも、4パットをしたことを思い出したのだろう。

 もちろん、笑って振り返れるのは終盤にスコアを戻したから。直後の13番もボギーとし、2オーバーまでスコアを落としたが、15番でバーディー。さらに最終18番パー4でも下りの1・5メートルを沈めてバーディーで締めくくった。

 この日、大きな武器となったのはティーショット。フェアウエーを外したのは一度だけと、抜群の安定感を見せた。

 先週はマリア・ファッシ(22=メキシコ)、今大会ではアン・バンダム(25=オランダ)と米女子ツアーでも屈指の飛ばし屋とラウンド。ファッシには3Wで並ばれ、バンダムには30ヤード以上離された。

 昨季、日本ツアーで平均飛距離12位だった渋野でも、米ツアーでは決して飛ばし屋ではないが「ある程度の飛距離は出て、真っすぐ飛ぶ。米ツアーで何が武器になるのかを考えると、ティーショットはやはり、そのひとつだと思います」。大会前に青木翔コーチ(37)が話していた通りのプレーぶりだった。

 2日目に向けて渋野は「4パットはしたくないですね(笑い)」。優勝争いも十分に期待できる好発進にもかかわらず「今日のようなプレーができれば、予選通過できるんじゃないかと思います」と控えめに話した。強い風と寒さで、渋野もショットのたびに上着を着たり脱いだりを繰り返す厳しいコンディションの中でのイーブンパーは成長の証し。本人は無欲だが、久々の優勝争いを期待せずにはいられない。