【全米女子プロ】シブコ本領発揮へ青木翔コーチが語る難コース攻略法

2020年10月08日 11時30分

青木翔コーチ

 女子ゴルフの海外メジャー第3戦「全米女子プロ選手権」(ペンシルベニア州・アロミニンクGC)が8日(日本時間同日夜)に開幕。昨年の「AIG全英女子オープン」覇者で注目の渋野日向子(21=サントリー)にとっては、2か月に及んだ今回の海外遠征の最終戦だ。6試合目にしていよいよ本領発揮となるのか? コース、そして渋野の状態について、同行する青木翔コーチ(37)を国際電話を通じて直撃した。

「難しいですよ」。今回のコースの印象について、青木コーチは真っ先にひと言こう話した。

 まず立ちはだかるのは「6577ヤード=パー70」という距離だ。「フェアウエーが軟らかくてランが出ないので、数字以上に距離があります。最初の練習ラウンド(6日)ではパー4の2打目で使った一番短いクラブが8Iでした」

 練習日はアゲンストだったこともあり、420ヤードの10番パー4の2打目は渋野の飛距離をもってしても5W。「グリーンはアンジュレーションが強く、チャンスになるエリアは狭い。そこに長いクラブで打っていくので、チャンスは少なくなります」

 パー4でバーディーを取るのが難しいとなれば、ポイントは2つしかないパー5で確実にバーディーを奪えるかどうか。マネジメント面での成長がそのカギを握る。
「日本では2オンが狙えないパー5でも、2打目は3Wでできるだけ近くまで行くことが最優先というスタイルでしたが、今は練習ラウンドからどうやって得意の距離を残すか、キャディーと綿密に話し合っています」。英国、米国で試合を重ねる中で自然と生まれた攻め方の変化だ。

 気になるのは先週の「ショップライト・クラシック」で苦戦したパッティング。ショットは好調だったにもかかわらず、2日目には3連続3パットというまさかのシーンもあり、思うようにスコアを伸ばせなかった(最終成績は27位)。

「先週は経験のないポアナ芝のグリーンで、ラウンド中にストロークが悪いのか、読みが悪いのかも分からず、パニックになっていました。今週はベント芝なので対応できると思います」。前述の通り、今大会ではアンジュレーションが強いグリーンを長いクラブで攻めることになるだけに、事前の練習ではロングパットの距離感をテーマの一つにしている。

 先週は心身の疲労を考慮し、2日目、3日目とラウンド後の練習を控えるなど、コンディションを今大会に向けて整えてきた。加えて、長期遠征の最終戦だけに集大成という見方をされるが、青木コーチは「まだこの環境に慣れていっている段階」。今季に集大成と呼べる試合があるとすれば、この経験を持ち帰り、日本で課題に取り組んで臨むメジャー「全米女子オープン」(12月10日開幕、テキサス州)だという。

 今大会で目指すのは「米国での3試合と同様にまず予選を通ること。結果よりもどこまでやってきたことを発揮できるかですが、あえて目標スコアをつくるとしたら毎日1アンダーの通算4アンダーでしょうか」。メジャー覇者という実績があるだけに、期待値が高いのは致し方ないところ。今大会で2か月の経験と成長が目に見える形で表れるかが注目だ。