石川遼(22=CASIO)が5日、2014年の初戦となる米ツアー「ソニーオープン」(9日~)に向け、米ハワイへと出発した。オフ明けといっても、わずかに2週間ぶりの試合となる石川は「あっという間に年を越してしまった」。続けて転戦することになる2年目の米ツアーに向け「早くシードを決めて、その後は優勝を目指してプレーしたい」と抱負を口にした。

 短いオフの間に取り組んだのはスイングのリセット。実戦ではドローやフェード、さらには高低など、さまざまな球筋を求められるため「ノーマルなスイングが崩れてくる」。年末に行った短期合宿でハーフスイングなどを繰り返したことで、基本となるスイングを取り戻した。

 ここからは再び実戦モード。「ボールをどれぐらい曲げるとか、感覚の部分は試合でなければ磨けない」。“素”に戻ったスイングに味付けをしていく段階に入る。

「昨年の序盤は常に絶好調でなければ、予選も通れないと思っていたけど、7~8か月かけて、そうではないと分かった。今年は予選通過を増やしたい」(石川)

 米ツアーは昨年10月にすでに開幕しており、石川は現在フェデックスランク17位と好スタート。確実に予選通過を重ねていけば、シードはおのずと手に入る。

 今季のテーマは4日間、さらにはシーズンを通しての「安定」したプレー。波の激しいこれまでとはひと味違う新たな姿を目指す。