【カリフォルニア州ランチョミラージュ9日(日本時10日)発】ゴルフの米女子メジャー第2戦「ANAインスピレーション」(ミッションヒルズCC=パー72)の開幕を翌日に控え、渋野日向子(21=サントリー)がオンライン会見を行い、控えめながらも逆襲を誓った。

 連覇を狙った「AIG全英女子オープン」の予選落ちから2週間。ほとんどの時間を練習に費やしたことで「気持ちも楽になってきて、だいぶプラス思考が戻ってきた。調子も戻りつつあるので、ちょっと楽しみな気持ちはある」と笑顔を見せた。

 米西海岸を中心とした猛暑は渋野にとっても初めての経験だが「この前、47度くらいあったときは1日で1週間分の汗が出た」と笑い飛ばした。体調管理が重要とあって氷のうは必須アイテム。「それと塩分も大事なのでアメをなめたり、お菓子を食べて補給したい。熱中症にならないように」と警戒を強めた。

 今年は日本国内開幕戦となった6月の「アース・モンダミンカップ」、渡英して連戦した「スコットランド女子オープン」、そして「全英女子」と3大会連続で予選落ち。それでも「いい時もあれば悪い時もある。いい時なんて何年も続かない。この3試合は悔しい思いをしているけど、二度と味わわないように毎日練習するしかないと思っている」と前向きだ。

 集中した練習でショットの切れやスイングは取り戻せた。「自分の思った球を打てる回数が増えてきた。今回はパーオン率を上げたい。ティーショットの正確性も大事だけど、パーオン率が上がればボギーは減るし、バーディーチャンスが増える。あとは自分に期待しすぎないように。予選は通過したいな」。持ち前の笑顔と技術で難コース攻略に挑む。