国内男子ゴルフの「フジサンケイ・クラシック」2日目(4日、山梨・富士桜CC=パー71)、72位から出た石川遼(28=CASIO)が65をマーク、首位に3打差の3アンダー、6位と一気に首位戦線に浮上した。首位には6アンダーで小田孔明(42=プレナス)ら3人が並んだ。


 石川は1番のティーショットを右の林に打ち込みボギー発進。OB2発で出遅れた初日のプレーを思い起こさせる不安なスタートを切った。

 それでも、本人は冷静。「まだ新しいことに取り組んでいる段階で、緊張した時にまだまだかなと思っているので、出だしのバタつきは気になりませんでした。3番でバーディーを取れれば、落ち着くと思っていました」。

 その3番パー5はグリーンエッジから8メートルを沈めてイーグル。想定以上の結果で流れに乗ると、その後は5つのバーディーを量産した。

 初日の後半からアドレスの前に左手でVサインを作って、打ち出す方向をイメージするルーティンが加わった。「あんまり説明するのは恥ずかしいんですけど、パッティングの前にパターを立ててスパットを見つけるのと同じような感じです。初日の前半はダラッとアドレスに入ってしまう感じがあったので」。

 今大会は2009、10年に連覇を果たすなど、相性抜群。Vサインが示す通り、今季の国内開幕戦を優勝で飾る。