【全英女子OP】渋野12オーバー105位で予選落ち「アイアンが最後まで振り切れていない」

2020年08月22日 11時30分

渋野日向子

【英国・トルーン21日(日本時間22日)発】女子ゴルフの今季メジャー初戦「AIG全英女子オープン」2日目(ロイヤルトルーンGC=パー71)、前年覇者として臨んだ渋野日向子(21=サントリー)は78とスコアを落とし、通算12オーバーの105位で予選落ちした。今季は日米合わせて出場した3試合でいずれも予選を通過できない現状に「何か怖がっているのか…」と打ち明けた。首位はダニ・ホルムクビスト(32=スウェーデン)で1アンダー。日本勢では野村敏京(27)が2オーバーの9位と健闘している。

「言葉にできないぐらい悔しいです」。1年前、「スマイル・シンデレラ」と呼ばれるようになって世界を魅了した笑顔はそこにはなかった。

 71位から巻き返しを図った2日目、出だしは3番パー4で7メートルを沈めてバーディー先行と、順調に見えた。

 ところが、7番パー4でトラブル。グリーン左サイドのラフからバンカー越えの3打目はクラブがボールの下をくぐって「ほぼ空振り状態でした」。
4打目、ピンをオーバーさせ、4オン2パットのダブルボギーでリズムを崩した。

「ポステージ・スタンプ」(郵便切手)と呼ばれるほど小さいグリーンが名物で、初日はバーディーを奪った8番パー3も第1打を右サイドのバンカーに打ち込みボギー。後半はなかなかグリーンをとらえられないなか、粘り強くプレーしたが、上がり4ホールで3つボギーを叩くなど、最後までいいところはなかった。

「みんな試合がないなかで、平等ではあるんですけど…」と言いつつも、肉体改造、スイング改造に取り組むなか、十分に実戦をこなせなかったことで、その成果を発揮することができなかった悔しさを募らせる。

 特に苦しんだのがアイアン。「1Wは2日間、言うことをきいてくれたなと思うんですけど、アイアンが…。何か怖がっているのか、最後まで振り切れていないというか…」。1Wと同じように振れないという悩みを打ち明けた。

「練習ではいい状態だったんですけど、試合になると悪くなって、今回はプラス風だったので、かなり気持ち的にも苦しかったかなと思います」。進化を求めてのスイング、肉体改造も、実戦経験が乏しく臨んだ本場のリンクスで叩きのめされた。

 今の課題は、今大会でキャディーを務めた青木翔コーチ(37)が変えてはいけない渋野の長所に挙げていた「最後まで振り切る」を復活させること。とはいえ、2週間コーチが付きっきりで払拭できなかった悩みを短期間で解決できるかは不安だ。

 今大会後は日本には戻らず渡米。「ANAインスピレーション」と「全米女子プロ」のメジャー2大会を含めて数試合に出場予定。「いつまでも経験とは言っていられないので、笑顔を届けられるように頑張りたいと思います」

 シンデレラの“魔法”は解けてしまったのか。初めてのトーナメント出場となる米本土での戦いぶりが注目される。