国内女子ゴルフの「NEC軽井沢72」2日目(15日、長野・軽井沢72G北C=パー72)、ミレニアム世代の後藤未有(19=やまやコミュニケーションズ)が6バーディー、ノーボギーの66をマークし、1歳下の西郷真央(18=大東建託)と並んで8アンダーで首位に立った。

 ともにルーキーでプロ2戦目の2人だが、立場は大きく異なる。昨年のプロテストを18位で突破した西郷に対し、後藤は1打及ばず、22位で不合格(合格は20位タイまで)。2打差以内の不合格者はQTでファイナルに進出すれば、1シーズンに限り、プロ活動を認める単年登録制度により、今季のツアーに出場している。

「周りからも『プロ』と呼んでいいのか分からないような反応をされます。仮登録みたいな感じなので…」。〝仮〟を取るにはプロテストに再挑戦して合格、シード権獲得、ツアー優勝のいずれかが必要だ。

 最終まで進んだとはいえ、QTランク(優先出場順位)は64位でツアー出場のチャンスは限られる。今回は主催者推薦で機会を得た。

「ジュニアのころは優勝は意識しないとか言ってたんですけど、今回はがっつり意識していきます。弱気なことは言っていられないので、バンバン攻めてスコアを伸ばしていけたらいいと思います」。立場を一変させる初優勝へ、最終日のバーディーラッシュを誓った。