【カリフォルニア州サンフランシスコ6日(日本時間7日)発】今季の海外メジャー初戦「全米プロ」初日(TPCハーディングパーク=パー70)、石川遼(28=CASIO)は72のラウンドで2オーバーの90位発進となった。首位にはジェイソン・デイ(32=オーストラリア)、ブレンドン・トッド(35=米国)が5アンダーで並んだ。


 コロナ禍で日本ツアーが開催されず、石川は2月末の米ツアー「ホンダ・クラシック」(予選落ち)以来のトーナメント出場。海外メジャーは2015年の「全米オープン」以来5年ぶりとあって「緊張してバタバタしてしまった」と前半は1バーディー、3ボギーと苦しんだ。

 7、8番を連続ボギーとした後の9番パー4でもティーショットを左に曲げるピンチを迎えたが、花道から30㍎の3打目を1・5㍍に寄せてパーセーブ。悪い流れを断ち切ると、このコースで「唯一バーディーを取っていきたいホール」という折り返しの10番パー5では2オン2パットのバーディーを奪った。

 フェアウエーキープ率は50%にとどまったが「想定よりはよくフェアウエーに行った方だなと思います。いろんなことを想定して明日に備えたい」。予選通過にはアンダーパーが必要となる見込み。18歳だった2009年には世界選抜の一員として「プレジデンツ杯」を戦った思い出のコースで巻き返しを狙う。