シブコがタコ化着々 青木コーチが明かすコロナ禍での”進化度”

2020年05月07日 16時40分

渋野のしなやかなスイングはさらに磨きがかかる

 女子ゴルフの渋野日向子(21=サントリー)が昨年5月の国内メジャー「ワールドレディスサロンパスカップ」でツアー初優勝を果たしてから、丸1年が経過した。その後の活躍はご存じの通り。さらなる飛躍が期待された今季は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で国内ツアーは開幕すらできていない。ゴルフ界のヒロインは本来どんな姿で新シーズンを迎えるはずだったのか? そして今、何をしているのか? 青木翔コーチ(37)が本紙の電話取材にコロナ禍での“進化度”を語った。

 ――渋野の初優勝から1年がたった

 青木コーチ(以下青木)ちょうど1年なんですね。昨季が始まる時点ではシードを目標にしていてもう一度、QT(予選会)でも仕方がないかなと思っていました。それでも、シーズンが始まると予選落ちもあるけど、優勝争いもあってそろそろ勝てるんじゃないかというところでの「サロンパス」でした。

 ――その後は一気に世界まで駆け上がった

 青木 1年目でどこまでやれるのか疑心暗鬼だったものが、徐々に自信をつけて優勝で確信に変わったんだと思います。ただ、波に乗ったのはもう少し後で2週連続トップ10から「資生堂アネッサレディス」(7月、優勝)までの3試合だと思います。1か月後には「AIG全英女子オープン」(8月、優勝)ですからね。

 ――昨季の活躍を踏まえて、今季はどんなプランを描いていた

 青木 2月にタイ(での米女子ツアー)で初戦を迎える予定だったので、技術的に大きな変化は考えていませんでした。昨年末はシブコが忙しく、時間がなかったので、変化にはシーズン中に余裕があれば取り組めばいいと思っていました。一方で(昨年末からチームに加わった)斉藤(大介)トレーナーと体の使い方を覚えるトレーニングをしています。ウエート(重り)はほとんど使わないのですが、その中で自然と筋力もアップしています。太ももなど、昨季のウエアは少しきつくなっているんじゃないですかね。

 ――結局、いまだに初戦は迎えられていない

 青木 2月の時点で体もゴルフもいい状態に仕上がっていたので、アプローチ練習などを続けながら、いつ始まってもいいように準備していました。ただ、4月の前半に立て続けに中止が発表され、1か月以上、試合がないことが分かったので、今はシーズン中に余裕があればと思っていたことに前倒しで取り組んでいます。

 ――具体的には

 青木 少し前にシブコがテレビで飛ばしのコツを「タコのようなしなり」と話していましたが、それも今、取り組んでいることの一つです。腕を完全に脱力した状態を目指しています。あとは必要以上にテークバックで右に乗り過ぎないこと。意識的に体重移動をするのではなく、体をねじった結果、自然と右に乗るのが理想です。何をやるにしても振り切るというシブコの良さを消さないことは意識しています。

 ――練習量は

 青木 ゆるくやっていますよ。こういう状況ですし、毎日ボールを打ってはいないはず。米女子ツアーの日程が大幅に変わっているので、再開したら今度は1年半、オフがないかもしれない。やり過ぎてもどこかで切れてしまいますから。

 ――今後は

 青木 実際にいつ試合が再開するのか分かりませんが、来季の米女子ツアー参戦に向けて、QTにトライする意思は変わっていません。さまざまなケースを想定しながら準備していきます。