早くも6月の大会が…。新型コロナウイルスの感染拡大により、各国でゴルフトーナメントの中止、延期が相次いで発表される中、米シニアツアーは日本開催の「マスターカードジャパン選手権」(6月12日~、千葉・成田GC)の中止を決めた。ツアー側は「国務省が米国市民に海外渡航の再考を推奨している」と理由を説明した。

 日本開催ながら米国を中心とした外国人選手が出場者の9割を占める(昨年は68人中61人)。特殊な事情がある大会とはいえ、国内女子ツアー第5戦「ヤマハレディース葛城」(4月2日~)が中止、米男子ツアーが「全米プロ選手権」(5月11日~)までを中止や延期とする中で、極端に早い決定となった。これを受けて国内で6月まで大会が開けなくなるわけではないが、他の大会主催者にも影響を与えるのは間違いないだろう。

 ゴルフは屋外で選手同士の接触もないことから、無観客などの対策をとれば、開催可能とみられてきたが、主要ツアーはすべてストップ。国内男子ツアーの開幕(4月16日)や各ツアーの早期の再開にも暗雲が垂れ込めてきた。