コロナ余波・シブコ海外メジャー強制欠場危機 国内ツアーも開幕戦中止で3連戦消滅

2020年02月29日 16時40分

無念のシブコは何を思うのか

 シブコの開幕はいつ!? 新型コロナウイルスの影響で、女子ゴルフの渋野日向子(21=サントリー)が出場予定だったアジアでの米ツアーに続き、国内ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」(3月5日~、沖縄・琉球GC)の中止が決まった。3週連続の中止で渋野は日程の大幅な見直しが必要となったが、今後のトーナメント開催も不透明。日本からの入国制限が広がる現状や欧州男子ツアーの対応から、海外メジャー初戦「ANAインスピレーション」(4月2日~、カリフォルニア州)の出場すら危ぶまれ始めている。

 渋野は当初、米女子ツアー「ホンダLPGA」(20日~、タイ)、「HSBC女子チャンピオンズ」(27日~、シンガポール)、そして国内開幕の「ダイキン――」と2020年初戦からの3連戦を予定していた。ところが、米女子ツアーは10日にアジア2試合の中止を発表。渋野はすでに欠場を届け出ていた国内2戦目の「明治安田生命レディスヨコハマタイヤ」(3月13日~、高知・土佐CC)に急きょ、主催者推薦を得てエントリーした。

 この時点ですでにドタバタだが、さらに「ダイキン――」も中止に。続く「明治安田生命――」についても「結論は分からないが、来週早々にも何らかの発表がある」(ツアー関係者)と開催が危ぶまれている。

 3戦目以降は政府が大規模イベントの中止や延期、縮小を求めた2週間を過ぎた後とはいえ、状況次第で開催は不透明。渋野は開幕戦の中止に「非常に残念。トーナメントの再開に備え、しっかりと調整を続けていきたい。一刻も早く事態が収束することを願っております」とマネジメント会社を通じて冷静なコメントを出したが、いつ初戦を迎えられるのか分からないヤキモキした状況が続くことになる。

 仮に国内の中止が続けば、優勝した昨年8月の「AIG全英女子オープン」以来となる2度目の海外メジャーが今季初戦となる可能性も否定できない。とはいえ、現時点で11か国が日本からの入国を制限するなどしている状況では渋野の「ANA――」の出場も絶対ではない――。そう思わせるトラブルが、今週の欧州男子ツアー「オマーンオープン」で起きた。

 同大会で風邪の症状を訴えたロレンツォ・ガッリ(34=イタリア)が隔離され、ルームメートのエドアルド・モリナリ(39=同)とともに強制的に欠場となったのだ。

 イタリアは新型コロナウイルスの感染者が欧州では最も多く、サッカー・セリエA(1部リーグ)が延期や無観客試合を余儀なくされている。開幕前に陰性が判明したため、2人は一転して出場となったが、国内が似たような状況にある日本人選手にとっては人ごとではない。国内の試合の中止が決まっているわけではないだけに、早々に渡米するという選択も考えにくいだろう。

 世界保健機関(WHO)は28日に新型コロナウイルスによる肺炎の地域別危険性評価で世界全体を「高い」から、最高の「非常に高い」に引き上げた。世界的に流行していると認定した形だけに、今後は米ツアーも敏感に反応してくるだろう。

 渋野を指導する青木翔コーチ(36)は当初の初戦に向けて、オフの調整が順調だったことを明かした上で「練習する時間が増えたと思ってやるしかないですね。実際、本人はいつも通り練習しています。どうすることもできないので、試合があるものだと思って調整しつつも、さまざまなケースも想定して準備しています」と語った。

 主役の一人として活躍が期待されていた東京五輪イヤーに起きたまさかの事態。“スマイルシンデレラ”が持ち前の笑顔でプレーする姿が見られるのは、果たしていつになるのだろうか?