【LPGAアワード】シブコがMVP受賞も思わぬ難題が浮上

2019年12月19日 16時30分

渋野は原英莉花(上段中央)と成田美寿々(同右)に頬をイジられる。鈴木(下段右)の表情は…

 賞金女王とMVPはどっちが上? 国内女子ツアーで思わぬ“難題”が浮上だ。日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の年間表彰式「LPGAアワード」(18日)で渋野日向子(21=RSK山陽放送)が年間最優秀選手賞(MVP)を受賞。一方で、賞金女王は鈴木愛(25=セールスフォース)が獲得した。来季からMVPを決めるポイントランキングの規定が変更になることもあり、2つのタイトルの「価値」が揺れ動いている。

 賞金女王も、MVPもその年のナンバーワンに与えられる称号だ。ただし、その選出方法はそれぞれ。賞金女王がその名の通り、年間の獲得賞金によって決まるのに対し、MVPは各大会の成績などをポイント化したランキングで決定する。

 これまで選手の試合出場を促すため、ラウンド数がポイントに加えられていたが、来季からは成績のみをポイント化。国内の大会だけではなく、海外メジャーの成績もポイントとして加算される。

 さらにLPGAは賞金ランキング上位50人に加えて、ポイントランキングの上位50人にも翌年のシードを付与することを決定。すでに賞金ランクよりも、ポイントランクにより価値を置いている米国の男子、女子ツアーなど、世界の流れに沿った方向性を打ち出した。

 そんな中で、2度目の賞金女王に輝いた鈴木は「車がもらえたり、副賞はMVPのほうがいいですけど、名誉があるのは賞金女王だと思います。歴代女王の中に名前が残っていくものですから」ときっぱり。MVPは2012年から始まった新しいタイトル。ツアーの歴史とともに存在してきた賞金女王の重みを強調した。

 一方、初のMVPの副賞としてメルセデス・ベンツのSUVを獲得した渋野は「賞金ランクのほうが上と思っていたんですけど、ポイントランクの方が上という話をなんとなく聞きました」。まだ実質的なルーキーイヤーを終えたたばかり。明確な判断基準を持っていないのは致し方ないところだろう。

 来季の国内女子ツアーは過去最高の賞金総額2億4000万円の大会が「アース・モンダミンカップ」「NOBUTAグループ・マスターズGCレディース」と2試合(いずれも4日間大会)ある。これに対し、国内メジャー「ワールドレディスサロンパスカップ」はその半分の同1憶2000万円。これまで以上に試合の格付けと賞金の逆転現象が顕著になる。

 一方、優勝者に与えられるポイントは国内3日間大会が200点、4日間大会が300点、国内メジャーが400点、海外メジャーが800点。こちらは格付けに沿った設定となっている。

 鈴木は「両方取れるのが一番いいですけどね」と話すが、これだけ条件が違えば、ダブル受賞はより難しくなるはず。

 選手によって感覚が異なるだけに、どちらが上になるにしても、共通の価値観が定着するにはまだまだ時間がかかりそうだ。

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