暴言騒動の笠りつ子を待ち受ける“いばらの道”

2019年12月12日 16時30分

真剣な表情で講義を聴いた笠

 10月の大会会場で暴言騒動を起こし、トーナメント出場を自粛したままシーズンを終えた女子ゴルフの笠りつ子(32=京セラ)が来季開幕からの復帰に前向きな姿勢を示したが、厳しい目にさらされる“いばらの道”が待っていそうだ。

 笠は11日まで、都内で日本女子プロゴルフ協会(LPGA)から科された処分の一つである新人セミナーを再受講。これまで復帰の時期を明言していなかったが「開幕に向けて準備をしていこうと思います」と語った。周囲から「ここで辞めたら逃げることになる」と背中を押されたことで、ゴルフに対して前向きな気持ちがよみがえったという。

 とはいえ、トーナメント会場が笠の復帰を歓迎するムードになるかは不透明。ここ数年、特定の選手だけを応援するファンが急増しているのがその理由だ。

 ひいきの選手がいるのは当然とはいえ、従来のゴルフの観戦スタイルからするとかなり極端。選手からは「『ナイスパー』と叫んでいる人たちが、私のバーディーに何も言わないというのはちょっと…」などと戸惑いの声も出ている。

 ほかにも、組の中で一人がスコアを伸ばしていると、他の選手のファンから「あの子はどうせ後半に崩れるでしょ」といった声が漏れてくる。それを聞いた選手は「悔しいというか、テンションが下がりますね」。笠にも熱心な応援団がいるため、声援がないということはないが、他の選手のファンの暴言騒動に対する辛辣な意見を耳にしながらラウンドすることは必至だ。

 笠は今後に向け「強くて優しい女性になれたらと思います」。自らまいた種とはいえ、復帰後はメンタルの強さを求められることになりそうだ。 

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