昨シーズンはわずか1勝、今季も2勝。国内男子ゴルフで2年連続賞金王となった今平周吾(27)は「毎年3勝できる選手になるのが理想」と、来季の優勝数増加を誓っている。

 常に優勝争いにからむ安定感抜群のプレーが持ち味。石川遼(28=CASIO)も「周吾に比べると自分は上位にいる回数が少ない。勝つチャンスをつくれているのがすごい」とその実力を認めるが、最後の最後でなかなか勝ち切れない。

 賞金王を決めたツアー最終戦「日本シリーズJTカップ」(東京よみうりCC=パー70)でも、単独首位で迎えた最終日(8日)の18番パー3でダブルボギーを叩き、通算7アンダーの3位。プレーオフにも1打足りずに残れなかった。

「いろんな負け方をしているんで、勝てない理由はなんとも…。微妙にリズムが変わっていると思うので、常に平常心でできるようにやっていきたいです」。この日は難しい下りのパーパットを残すことになったグリーン手前からの2打目のアプローチを悔やんだ。

 今季の2勝はいずれも最終日が悪天候で中止となった試合。これも“勝てない今平”という印象を強くしている。

 もう一つの課題は海外での戦いだ。特にメジャーでは今年の4試合を含め、出場した過去7試合すべて予選落ちと結果が残せていない。「海外に行くと飛ぶ選手、デカい選手に気持ちで負けちゃうところがある。それを克服したいです」(今平)

 安定感に勝負強さが加われば、鬼に金棒。これまでのイメージを払拭し、来季は大化けとなるのだろうか?