【国内女子ツアー】LPGAツアー選手権リコーカップ2日目 渋野が超進化の予感 いけるぞ300ヤード

2019年11月30日 13時00分

この姿も進化形!? 頭にパターを乗せて歩く渋野に、青木コーチ(右)が突っ込みを入れた

 目指すは300ヤード!? 渋野日向子(21=RSK山陽放送)のさらなる飛距離アップに、指導する青木翔コーチ(36)が太鼓判だ。国内女子ゴルフに本格参戦1年目ながら最終戦「LPGAツアー選手権リコーカップ」(宮崎・宮崎CC=パー72)で賞金女王争いを演じる渋野だが、ゴールはまだまだ先。来シーズン以降、さらに“超進化”した姿を見せることになりそうだ。

 強気なパッティングとともに、豪快なティーショットは渋野の持ち味の一つだ。陸上選手だった両親から受け継いだ高い身体能力と、思い切りの良さで、今季の平均飛距離は248・01ヤードとツアー12位につけている。それでも、同1位の穴井詩(32=GOLF5)とは約12ヤードの差があり、女子ゴルフ界屈指の飛ばし屋というわけではない。

 そんななか、渋野を指導する青木コーチは「現在のヘッドスピードは毎秒42~43メートル程度。これからしっかりトレーニングをすれば、毎秒46メートルぐらいにはなると思います」と話す。一般的にヘッドスピードが毎秒1メートル上がると、飛距離は6ヤード程度伸びるとされる。実際に毎秒46メートルに達すれば、平均飛距離1位も十分に射程圏内だ。

 ちなみに青木コーチのヘッドスピードは毎秒48メートル前後。長期的ビジョンでは「私のことは超えてほしい。毎秒48メートルを超えれば、300ヤード近くいくでしょう」。女子で300ヤードとなれば、世界でも指折りの飛ばし屋に“進化”するということだ。

 風や地面の硬さなど、さまざまな条件が揃った上でのこととはいえ、渋野は27日のプロアマで291ヤードを飛ばし、ドラコンを獲得。一発の飛距離と、平均飛距離では大きく意味合いが異なるが、300ヤードに近づいた。

 試合が始まっても飛距離は抜群で、2日目(29日)まで平均252ヤードで今大会では出場選手32人中1位だ。渋野も「最近、謎に飛んでいますね(笑い)。昨年の(同時期の)QT(予選会)でもメチャクチャ飛んでいたので、私はこの時期、飛ぶのかもしれません」と笑みを浮かべる。1年の疲れが出るこの時期に飛ぶというのは、確かに不思議だが、ポテンシャルの高さをいかんなく発揮している。

 この飛距離を十分に生かし、2日連続の70をマークした渋野は通算4アンダーの3位と好位置をキープ。賞金ランキング1位の鈴木愛(25=セールスフォース)らの成績にもよるが、逆転賞金女王への絶対条件「単独2位以上」に向けて、順調にプレーを続けている。

 今でもこれだけ強いのに、さらに40ヤード、50ヤードと飛距離を伸ばしていったら…。日本人42年ぶりの海外メジャー制覇となった8月の「AIG全英女子オープン」優勝など記録的な1年を過ごしている渋野だが、これはまだ単なる序章にすぎないのかもしれない。