笠りつ子「死ね」暴言問題で謝罪文のドタバタ舞台裏 自ら名乗り出るも会見中止の理由

2019年11月01日 16時30分

コース関係者への発言が波紋を呼んだ笠

 女子ゴルフの暴言問題が波紋を広げている。美人ゴルファーの笠りつ子(31=京セラ)が31日、「マスターズGCレディース会場での不適切な発言に関するお詫びと今後の活動についてのご報告」と題する文書を報道各社に送信し、当面の間、ツアー出場を自粛すると発表した。日本女子プロゴルフ協会(LPGA)が「調査中」として選手名を公表していない中、笠は自ら名乗り出て謝罪した。その舞台裏では、計画していた会見が中止になるなど、ドタバタ劇が起きていた。

 先週の国内女子ツアー「NOBUTAグループ・マスターズGCレディース」で、コース関係者に「死ね」などの暴言を吐いた笠が直筆の謝罪文を公開。自身の発言を「決して言ってはいけない言葉」と表現。関係者や他選手、ファンに「多大なご迷惑をおかけし、失望させてしまったことを深くお詫び申し上げます」と謝罪し、ツアー出場を自粛すると表明した。

 男子では昨年、プロアマ戦の招待客とトラブルになり、活動を自粛した片山晋呉(46=イーグルポイントGC)は約2か月間で3試合を欠場。笠は今季3900万円を稼ぎ、賞金ランキング27位で残り4試合を欠場してもシード獲得は確実だ。ツアー関係者からは「うがった見方かもしれないけど、だから自粛できるのでは?」という声も聞かれた。

 また、笠はLPGAによる処分が正式に決定次第「皆様の前で改めてお詫びとご報告を申し上げます」とも記しているが、ツアー関係者によると、文書が発表された31日に笠自身が「樋口久子三菱電機レディス」(1日開幕、埼玉・武蔵丘GC)の試合会場で謝罪会見を行う方向で調整が進められていたという。

 しかし、出場選手ではない笠が大会と無関係の会見を開くことはできないと断念。会場付近の別の施設で実施する方向で再調整を進めた。LPGA側も謝罪会見を開くことに理解を示したものの「事実関係を調査中のため、問題の詳細は何も話さないように念を押されたようです」(同)。

 これでは何を聞かれても“今はお話しできません”という返答ばかりになってしまう。そこで早期の会見は諦め、文書での謝罪となった。

 さかのぼれば、トラブルが起きた原因はバスタオルにあった。「マスターズGC――」初日(24日)のスタート前、笠は風呂場の脱衣所でストレッチをするため、床に敷くタオルをコース関係者に要求したが、断られたことで暴言に至った。

 通常、常備されているが、同大会では過去にタオルの紛失が多かったことから、今年は用意していなかった。LPGA側はこうした経緯を含めて事前に選手側へ何も説明していなかった。ある選手は「練習日からないことには気づいていたけど、試合が始まれば用意してもらえると思っていました」と話す。

 もちろん、どんな事情があっても笠の発言は許されるものではない。しかし、事前にアナウンスがあれば、コース関係者とのトラブルは回避できた可能性もある。

 また、ストレッチで使用したバスタオルは汚れているわけではない。これまでも「敷いただけと分かるように脱衣所にかけておいて1枚を何人も(の選手が)使い回すようにしている」(ツアー関係者)。多くの選手は配慮をしてきたが、今回の騒動が女子ゴルフのイメージを低下させたのは間違いないようだ。