日本で初めて開催される米男子ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」(千葉・アコーディア習志野CC=パー70)が24日、開幕した。

 注目のタイガー・ウッズ(43=米国)は9バーディー、3ボギーの64で回り、6アンダーはホールアウト時点で単独トップだ。

 ウッズはスタートホールの10番パー4で、フェアウェーウッドでのティーショットはいきなり左の池に落とす。

 ドロップしての3打目を2メートルほどに乗せたが、これを決めきれずボギー発進。11番はドライバーを左に曲げ、12番は二段グリーンの下の段から3パットで3連続ボギー。8月の昨シーズン終了後には左ひざの手術をしてからの復帰戦だけに、そうした影響があるのか気になる。

 だが13番パー3をパーとすると“ショータイム”が始まった。

 14番パー5で4メートルを決めて初バーディーを奪うと、15、16番でも同じぐらいの距離を決め、3連続バーディーであっという間にイーブンに戻す。

 18番パー5は2オンさせて楽々バーディー。アウトに折り返すと、3番で8メートルほどを決めてバーディー。続く4、5番でも中距離を決めてここも3連続バーディーで首位に並ぶと、7番パー3で10メートルのフックラインを読み切って8つ目のバーディーを奪い、ついに単独トップに立つと小さくガッツポーズをした。

 8番パー4は、2打目をショートさせたものの、アプローチをきっちり寄せてパー。9番パー4のティーショットは右に押し出し、思わずドライバーで地面を叩くショットとなったが、木に当たってグリーンを狙えるラフに転がる幸運。2打目も打った瞬間には渋い表情を見せてが、ボールが止まったのはピン手前1・5メートルのバーディーチャンス。これぐらいでは満足しない、「強いウッズ」が戻ってきた。

 これを決めて単独首位でホールアウト。出だしの3連続ボギー後は、15ホールで9バーディーの圧巻のゴルフだった。

 今大会で勝てば、故サム・スニードが持つ米ツアー通算最多勝利「82勝」に並ぶ。

 その歴史的瞬間が、日本で見られることになるかもしれない。