【日本女子プロ選手権】シブコ2差2アンダー11位 まだまだ続くレベルアップ

2019年09月13日 13時00分

 どこまで進化していくのだろうか。女子ゴルフの国内メジャー「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」初日(12日、兵庫・チェリーヒルズGC=パー72)、注目の渋野日向子(20=RSK山陽放送)は70のラウンドで首位に2打差の2アンダー、11位と好スタートを切った。オーバーパーなしは連続29ラウンドとなり、ついにツアー記録を更新。貪欲に成長し続ける“シブコ”は連続記録に区切りをつけ、優勝狙いにシフトチェンジだ。

 今大会の目標の一つだったオーバーパーなしの連続記録更新へ、渋野も生みの苦しみを味わった。「(記録を)意識したからかもしれないけど、練習で調子が良かったのに試合に入ってちょっと力が入ったのはあると思います」。スタートから4ホールで2つのボギーと序盤でスコアを落とした。

 スコアをイーブンに戻して迎えた9番パー4では6メートルのバーディーパットを1メートル近くオーバー。「パーパットは手が震えて、めっちゃプッシュ(右に押し出)しちゃった」。ここで3パットのボギーとしたが、今の渋野は優勝した8月の海外メジャー「AIG全英女子オープン」以降、とにかく後半に強い。

 11番パー3で5メートルを沈めると、14番パー5は6メートル、16番パー4は4メートルとバーディーチャンスをものにして、最後は余裕を持って新記録を達成。渋野は「名前が残るのはうれしいですね」と笑顔を見せた。

 同組で回り、高橋彩華(21)と並んで首位発進の元世界ランキング1位・朴仁妃(31=韓国)は、渋野について「パッティングが特に良かった。リズムがいいので、転がりも良くなって、ボールをカップに沈めることができる」と絶賛。朴は世界的なパッティングの名手だけに、お墨付きをもらった格好だ。とはいえ、渋野はまだまだ進化の過程にある。この日もラウンド後は恒例のパッティングのドリルを行った。クリアしなければならない3つの課題のうち、最後はランダムな位置からの5メートルのパットを3球沈められたら終了。ただし、この日からこれが6メートルに変更となった。

 渋野を指導する青木翔コーチ(36)は「あんまり簡単に終わってもつまらないでしょう。ちゃんとイジメないと(笑い)。徐々にレベルアップしているということです」と冗談交じりに距離を延ばした理由を説明した。実際、この日のパッティング練習は日没の午後6時過ぎにまで及び、レベルアップに貪欲だ。

 一方で、まだオーバーパーなしの連続記録は継続中だが、渋野のなかでは完全に一段落となったという。「明日からは記録を考えなくていいので(優勝争いから)遅れないようについていかないとなと思ってます」

 かつては苦手分野だったパッティングをさらに磨き上げ、ツアー初優勝だった5月の「ワールドレディスサロンパスカップ」に続く国内メジャー2連勝を狙う。もちろんシブコはその先も見据えて進化を続ける。