【ジョージア州アトランタ25日(日本時間26日)発】米ツアーのプレーオフ最終戦「ツアー選手権」最終日(イーストレークGC=パー70)、サスペンデッドになった第3ラウンドの残りと最終ラウンドが行われ、松山英樹(27=LEXUS)は通算5アンダーの9位に終わり、年間王者の夢は打ち砕かれた。

 前日の第3ラウンドで落雷があり、ギャラリーに負傷者が出たこともあってプレーがストップ。13ホールを消化していた松山は最終日に23ホールを戦うスケジュールになった。再開後、15番でボギーとしながらも16番から3連続バーディーでフィニッシュ。初日と同じ66をマークし、6位で最終ラウンドに臨んだ。

 前半は2バーディー、2ボギーと一進一退だったが、折り返しの10番で痛恨の3パット。その後もチャンスにつけながらもパットが入らず、17番ではショットが乱れてボギー。それでも最終18番はバーディーで締めた。

 今季序盤の不振が響き、プレーオフは33位でのスタート。2戦目の「BMW選手権」で3位と盛り返し、終わってみれば年間9位まで盛り返した。とはいえ、今季も優勝はなし。2017年の「ブリヂストン招待」以来の米ツアー6勝目は来季にお預けとなった。

 大会を終えた松山は「頭ではいろいろやりたいことはあるが、まずは体を休めて、来季は勝てるように頑張りたい」。来年は楽しみにしている東京五輪も控える。完全復活に向けて、怪物はつかの間の休息に入る。