今年4月の「マスターズ」で11年ぶりのメジャー制覇を果たしたタイガー・ウッズ(43=米国)が18日まで行われた米男子ツアープレーオフ第2戦「BMW選手権」で37位に終わり、ポイントランキングも42位で最終戦「ツアー選手権」(22日開幕、ジョージア州アトランタ)の出場権獲得はならなかった。昨季復活Vを遂げた大会への出場の道が閉ざされたことに「連覇に挑めず、ものすごく残念だ。昨年、特別な瞬間を味わっただけにあの舞台に戻りたかったが仕方ない。今年は家でテレビを見るよ」と悔しさをにじませた。

「マスターズ」の優勝以降は体調不良に悩まされ、最高順位は6月の「メモリアル・トーナメント」での9位。「(マスターズ以外は)良いプレーができなかったが、素晴らしいシーズンだった」と振り返る。腰や背中、脇腹などに痛みが残る状態だけに、しばらくは休養する予定だ。

 2019―20年シーズンは9月に開幕を迎える。ウッズは復帰戦について「次は日本での試合に出るまでゆっくり過ごす」と語った。ターゲットは米ツアー初の日本開催となる「ZOZOチャンピオンシップ」(10月末、千葉)。日本のファンに最高のプレーを見せるために調整していく。

 来年の東京五輪出場にも意欲を見せており、新シーズンはランキング維持も重要になる。19日発表のランキングは8位。15位以内なら同一国から4人まで出場できる規定がある中で、ウッズは現在米国で4番手。勝負に向けて虎は静かに牙を研ぐ。