東京五輪ゴルフ 「タイガー・シフト」導入へ

2019年08月16日 16時30分

本番仕様のローピングがされた霞ヶ関CC

 東京五輪組織委員会が、来年のゴルフ競技で「タイガー・シフト」導入に向けた検討を始めていることが明らかになった。これはギャラリーの大多数が特定の選手に付いて観戦することを想定したものだが、警察も加わるとあって厳戒態勢となるのは必至。このシフトは“スマイルシンデレラ”渋野日向子(20=RSK山陽放送)にも採用される可能性がある。間近でスター選手を応援することはできないのか――。

 五輪のゴルフ会場でもある霞ヶ関カンツリー倶楽部(埼玉)では、14~16日に開催されている「日本ジュニア選手権」が来年に向けたテストイベントを兼ねている。15日には同CCで組織委と国際ゴルフ連盟(IGF)が報道陣に取材対応。組織委関係者は「五輪に向けた『タイガー・シフト』を作るように指示されています」と話した。

 これはその名の通り、タイガー・ウッズ(43=米国)が出場した場合に、1万5000人程度の入場者のうち、かなりのファンがこの組に集中することを想定するもの。現時点で出場するかはわからないが、世界ランク6位で十分に可能性があるだけに、出場を想定したプランを作成しておくというわけだ。

 その内容は主に警備態勢。特にホール間の移動時に混乱や事故のないよう、ロープの張り方を大きく変える。他にも「一極集中」の選手がいる時は同様のシフトが敷かれるが、その筆頭候補はなんといっても渋野だ。

「全英女子オープン」制覇からの凱旋出場となった先週の「北海道meijiカップ」は大盛況だったが、五輪でも金メダル争いとなれば、さらなるフィーバーになる可能性が高い。

 ただし「タイガー・シフト」ではホール間の通路幅をかなり広く確保するため、渋野の代名詞ともいえるギャラリーとのハイタッチは不可能となる。渋野がサービス精神でギャラリーに近い場所を歩こうとした場合も「安全確保のためにやめてください、ということになると思います」(組織委関係者)。

 五輪での警備態勢は普段の試合のトーナメント運営会社ではなく、警察が中心となって管轄する。事故があっては元も子もないので、最大級の対策を講じる。ファンとしては残念かもしれないが、金メダル獲得のチャンスという状況になったらプレーに集中してもらうのが一番。あくまで“選手ファースト”の大会運営となりそうだ。