【国内女子ツアー】シブコフィーバーから渋野を守って

2019年08月15日 16時30分

練習を終えた渋野(右)は本紙記者を指さし笑顔。キャディーは爆笑

 シブコフィーバーの今後はいかに――。女子ゴルフの国内ツアー「NEC軽井沢72」(16日開幕、長野・軽井沢72G北C)に出場する渋野日向子(20=RSK山陽放送)が14日、練習ラウンドを行った。前日は「キヨキヨ」するため、近隣の滝を訪れたが「顔バレして10分で帰ってきちゃいました」。当初はフィーバーを「楽しみたい」としていたものの「全然楽しめなかった、残念ながら」。衝撃のメジャー制覇から約10日、スマイルシンデレラはまだまだ気が休まる暇のない時間を過ごしている。

 前日の13日は練習だけで引き揚げた渋野だったが、この日は雨と霧の中、アウトの9ホールをプレーした。コースの印象を尋ねると「寝坊して体が動かないままプレーしたので、スコアが出そうな感じはしていないですね」。

 午前5時30分起床で、6時30分出発の予定だったが「起きたら6時18分でした(笑い)」。めったにない寝坊の原因は「部屋でボーッとしていて、寝るのは少し遅くなったかな。そういう時間も欲しいんで」。予想以上のフィーバーで、ゆっくりできる時間がないのが現状だ。

 前日は練習後、アウトレットなどを訪れた。ウエア契約を結ぶ「ビームス」の店舗で前夜祭などで着用する洋服を購入。同行した関係者は「何人か気づく方はいましたが、普通に買い物はできていました」。

 ここはまだリラックスできる時間だった。ただ「キヨキヨ(清々)したい」(“すがすが”しい気分になりたい)としていた滝ではそうはいかなかった。「『写真を撮ってもらっていいですか?』と声をかけられたので、私が撮るんかと思ったら、ああ私と撮るんだって(笑い)」。これをきっかけに他の観光客とも写真を撮ることになり、10分ほどでその場を離れたという。

 さらに気になるのは、実家に押し掛けるファンもゼロではないという現実だ。日本人選手としては42年ぶり2人目のメジャーVとなった「AIG全英女子オープン」制覇よりも以前の話として、渋野は「家でボーッとしていたら、チャイムが鳴って『渋野日向子さんの家ですか?』って。知らない人なので、母が出て帰ってもらいました」と明かした。

 当時はまだ家族で「うちにも番犬が必要かな」と半ば冗談のように話していたというが、これでは自宅でもリラックスどころではない。今後はこうした迷惑行為への対応も本気で考えなくてはならないだろう。

 そんななか、渋野をサポートするマネジメント会社が古閑美保(37=顔写真)らが所属する「ゾーン」に決定。正式発表はまだ先だが、渋野は自ら「ゾーンさんが考えてくれて、ゴルフに集中できる環境にしていただいています」と同社の名前を口にした。

 異様な盛り上がりの中で渋野をどう守っていくのか。本紙既報通り、マネジメントをどうするかは渋野の今後を左右する「重要な判断」だった。奔放なキャラクターと賞金女王にも輝いた実力で大人気だった古閑をサポートしてきた同社の経験が生かされることになりそうだ。